世の中のダイエットに関連したサイトを見てると色んな考え方があって面白いんですが、時に???というのもあったりして「怖いなー」って思う今日この頃。
ダイエットは、
- 直ぐに効き目が現れるのがいい
- 短期間で痩せられるのがいい
っていう迷信に翻弄されて、最近では”本来入ってはいけない領域”に入ってしまった、という感じです。
”絶食ダイエット”とか幼稚園児でも思いつくような、「いけないこと」を平気でやっちゃうようではダイエットは上手くいかないのは解りきってますよね!
「痩せる」ということには必ず生体理論があって、それに沿ったものでなければ体にとって最悪の結果にもつながってしまいます。
人間には「食べる」という営みが必須であり、「食べる」ことによって得られるダイエット効果があることも確かです。
ということで筆者は医療人(薬剤師)なので皆さんの体の為にも未来のためにも”ダイエットの食事”について知っておいてほしいことを書いておきます。
ダイエットの食事で知っておくこと
ダイエットの話をする前に、食事とカラダの関係について基本的なことを書いておくと、
- 食事で摂取する栄養素が生命活動を維持する
- カラダは栄養素を効率的に吸収するように働く
なので、食事を摂らなければ生きていけないし、食事の摂り方によってカラダに影響を及ぼすってことが分かってもらえると思います。
ではここでダイエットをしている人が知っておくべき食事のことについてです。
- 健康的でないダイエット食は継続できない(生命活動が維持できない)。
- 栄養素のうち主にタンパク質が脂肪の減少に関係する。
- しかし、生命維持活動にはタンパク質以外の栄養素も必要。
- 1日の食事の量は総カロリーで考える(どのタイミングの食事が効率的か)。
食べ物は太る原因になりますが、その前に生きる為に必要なものであることは忘れないでくださいね。
ダイエットに適した食事の方法
では、どのような食事がダイエットに適しているのかの大原則について書いていきます。
ここで考慮することは
健康的で長続きする、効果的な食事にするということです。
- 毎日3回必ず食べる
- 間食をしない
- 朝の摂取カロリーを最大にする
この3つだけを実践するだけでもダイエット食としてはかなりの効果があるはずです。本気で言ってますので・・・
では、説明をしていきましょう!
1.毎日3回必ず食べる
いきなり話がそれますが、ホメオスタシス(恒常性)という言葉を昔勉強したと思います。人間が生命を維持するために体内の環境を一定に保とうとする力です。
体温が一定なのもこれですよね。
では、食事の回数とホメオスタシスとの間にどんな関係があるかというと、
人間が生命を維持するするために必要な食事(栄養)。カラダは万が一の時に備えて、栄養が足りなくなって生命維持ができなくなってしまわないように食事の時に栄養を吸収してカラダに蓄えておくわけです。そこで発揮されるのがホメオスタシス。
栄養が1日の中でどのタイミングでカラダに入ってくるのか、というサイクルを計算して人間の体は必要な栄養を吸収します。
1日1回しか食事をしなければ「今カラダは常に栄養を摂れる状況ではないのだ」というように外部環境を考えて、「じゃあ万が一に備えて栄養分を残さず吸収してしまおう!」となります。これが太りやすい体質につながります。
例えば1日8回もの食事をする人であればカラダは次から次へと栄養補給が可能になるので、「カラダにとって緊急時でも、栄養はいつでも取れるから備蓄の栄養はあんまりいらないな。」となるわけです。
ここで大切なのは、このような食事のリズムを保つことであり1日8回の食事を毎日続けるようなことはできません。なので、最低限の1日3回という食事リズムを守ることが大切なんです。
2.間食をしない
これは1日の総摂取カロリーを維持するため、必要な栄養素をしっかりと摂るために必要なことです。
カロリーの高いお菓子を食べてしまうと食事のカロリーを下げなくてはいけないので、必要な栄養素を摂れなくなる可能性があるので要注意!
3.朝の摂取カロリーを最大にする
これは食べたカロリー分を消費する可能性を考えれば理由は簡単。
朝食べたものなら昼間の生活活動でしっかりとカロリー消費してくれるので、たくさん摂っても大丈夫!ということです。逆に夕食の後は寝るだけなのであんまり栄養は必要としないということですね。
このように食事というのは「生命維持」のために摂っているいるものなので、安易な気持ちで「食べなきゃ痩せるし!」なんて思ったらダメです。
必要最低限の栄養・カロリー摂取を行いながら別の方法でダイエットをするのが最も健康的なダイエットの方法なので、自分に合ったダイエットの方法を探求してみてくださいね!
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