便秘薬の大量服用にご注意を!

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世の中には「医薬品の用法用量を守らずに便秘薬を大量に服用する人」がたくさんいると言われています。

医薬品は添付文書や外箱に記載されている通り服用しなければいけないのですが、特に便秘薬に関しては「長い間服用を続けていると効きにくくなる」といった理由で指示された用法用量を超えて服用してしまうようです。

元々、医薬品の用法用量は「有効性があり、安全に服用する」目的で定められているものです。当然これを守らなくてはいけないのですが、こと便秘に関しては毎日の生活に関わるものですので用量オーバーしがちなようです。

では、「便秘薬の大量服用をするとどうなってしまうのか」「便秘薬の用法用量を守るために必要なこと」について解説をしたいと思います。

あくまでも市販の便秘薬のお話です。

便秘薬の大量服用をするとどうなってしまうのか

女性の多くが悩んでいる便秘。
現在では便秘薬も通信販売で購入できるようになり、困ったらすぐに服用できるようになったと思います。

しかし、その裏では「便秘薬に頼って生活改善をしない」「便秘薬を服用し続けて過量服用が増えている」人が増えているのではないかと推測できますよね。

そこで、知っておいてもらいたい「便秘薬の特徴」を紹介します。

市販されている便秘薬(特に販売数量が多いもの)は”ビサコジル”や”センノシド”といった大腸刺激性の便秘薬です。

便秘の原因はいろいろあるのですが、これらの薬で便秘が改善される人は「もともと大腸の運動が低下していて排便が困難だった人」です。

大腸の動きが低下している所に、「大腸に刺激を与える薬を服用し、大腸の動きを活発化させて排便する」という仕組みで排便が出来るようになります。

では、これらを長く服用し続けるとどのようになるかというと・・・

「大腸が薬の刺激になれてしまって(耐性ができて)効かなくなってしまう。」ということなんです。

なので、1回2錠という用量の医薬品が2錠で効かなくなって3錠飲んでしまったり、実際に聞いたことのある話だと1回20錠服用していた人もいるそうです。

こうして、どんどん大腸が刺激に対して鈍感になるだけでなく、元々持っている大腸の運動能力まで欠如していってしまう可能性があります。

(文献引用がなく申し訳ありませんが)過去には大腸不全により大腸を摘出するまでに至ったとの話まで聞いたことがありますので本当に怖いことですよね。

便秘薬の用法用量を守るために必要なこと

そのような便秘薬の過量服用を避け、適切な医薬品の使用をするにはどうすればよいのかについて説明していきます。

便秘の改善は医薬品の服用で顕著に効果が表れますので、これで「薬を飲めば便秘が治る」と思い込んでしまっている人が多いのではないでしょうか。

実はこの考え方が最も危険な考え方で、便秘をさらに悪化させてしまっている恐れがあります。

上でも書きましたが、市販の便秘薬(ビサコジル、センノシド等)を飲んで便秘が改善される人は、「元々の大腸の運動が低下していた人」です。
便秘薬は一時的に大腸の運動を刺激してあげるにすぎず、原因となる大腸の運動能力は少しも改善されません。

ですので、便秘という症状自体は何も改善されていないのです。

そこで便秘薬を飲み続けたらどうなるか・・・と言えば上記のとおり。大腸の運動機能はどんどん低下していってしまう恐れがあるということです。

ではここで、便秘薬の過量服用を避けるための方法を書きます。

1.便秘の原因となっている大腸の運動を正常化する”生活習慣”を取り入れる
2.便秘薬は常用しない
3.便秘がひどく常用せざるを得ない場合は、便秘薬の種類を随時変更する

以上の3点です。

大腸の運動を正常化する生活習慣

この項目についてはいろいろなサイトにいろいろなことが書いてあるので、特段、重筆するつもりはないですが、薬剤師の視点ということで筆者が考える生活習慣について記載したいと思います。

1.腹筋トレーニングを行う
回数は個人差がありますので指定しません。1日5回でも構いません。
とにかく、お腹の筋肉に力を込めるトレーニングをおこなうことで、排便時に強い力がかかるようになります。なので「しっかりと腹筋に力が掛かっていることを確認して」トレーニングをすることが重要です。

2.生活リズムを整える
排便は脳からの刺激によって大腸運動が刺激され、便意を催すものです。
夜〇〇時になったら自然と眠くなる・・・。これと同じ生理機能です。ですから、「便意を催してトイレに行く」生活リズムを付けたいところです。方法は「朝起きたら1杯の冷水を飲む」などいろいろな方法があります。

3.便意は我慢しない
凄く大切な項目です。
便意を我慢すると、排便の命令を出していた脳が「これくらいだったら排便しなくていいのか」と捉えてしまい、排便の命令を出さなくなってしまうからです。
便意を催したら、それは生理機能なので、逆らわず必ずトイレに行きましょう。

4.食事はしっかりと摂る

特に女性は食事量が少なくなりがちです。特にダイエット中ともなると便として排泄されるものが無くなりかねません。

元々食事量の少ない方は、便のかさを増やしてくれる「食物繊維」を大量に摂りましょう。これだけで全く違います。
ビタミン豊富な生野菜等が望ましいですが、それが不可能であれば「賢者の食卓」のような健康食品でも構いません。

豆知識をお伝えすると「からだすこやか茶W」等の特定保健用食品の飲料の多くが”難溶性デキストリン”を配合しています。この成分こそが食物繊維です。試してみる価値はあると思いますよ!

便秘薬は常用しない

当然、便秘の程度によってしまいますが、中には「便秘薬を飲んでおけば安心」という理由で安易に服用してしまっている人がいることも確かです。

このような服用方法は排便するという生理機能を悪化させてしまう恐れがあるのでやめた方が良いと思いいます。

便秘薬の種類を随時変更する

重度な便秘の人は、便秘薬の効果に頼らなければいけない場合も多くあります。

そういった場合は同じ医薬品を繰り返し服用するのではなく、例えば1週間ごとに別成分の薬を服用すると耐性がつきにくいと言われています。
※あくまでも”つきにくい”であって、長期服用による耐性がつかないわけではありません。

センノシド製剤⇒ビサコジル製剤⇒大黄甘草湯製剤⇒センノシド製剤⇒・・・

といった感じです。

いかがでしたでしょうか?
便秘薬の過量服用がいかに怖い事なのか、便秘を解消するためにはどうすればよいのか、読者の皆さんに少しでも伝われば嬉しいなと思います!!

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